2024/03

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今回の新型肺炎後の株価の下落ですが、3月12日までの状況で、発生地である MSCI China Index の下落幅が最も小さいことがわかりました。

グラフの赤線は Vanguard Total World Stock (VT) の下落幅です。

空売り禁止されてるんだよね、今は。

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ソース: Defensive Equity (Journal of Indexes Europe 2011年11/12月号)

・リスクとリターンが逆相関になるという研究結果が得られている。

・ファンドマネージャーは明らかにボラティリティの大きな銘柄を選好し、これはバリュー株投資のマネージャーでも見られる傾向である。これが、低ボラティリティ株の高パフォーマンスの説明としては最も可能性が高い。

・ファンドマネージャーは株価が大きく上げた時には多額のボーナスを得るが、大きく下げた時に多額のボーナスを返上する仕組みがないため、株価が大きく上がる可能性がある高ボラティリティ株に投資するモチベーションを持つ。

・低ボラティリティ (ディフェンシブ) 株とバリュー株は必ずしも一致しない。ディフェンシブ株には PBR や ROA が高いというグロース株の特徴がある。
(注: Russell Stability Index で分析した場合。Google や IBM がディフェンシブなグロース株に分類されています)

・低ボラティリティ株のアノマリーが知られれば、やがて優位性は失われると考えられるが、その修正の動きはまだ見られない。

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ソース: Who Is The Father Of Low Volatility Investing? (Seeking Alpha)

低ボラティリティ・低リスク銘柄に投資すると市場平均をアウトパフォームするという、最近の流行は誰が最初に言い出したのでしょうか?

ソース記事によると、低ボラティリティ銘柄が市場平均をアウトパフォームするアノマリーは、1月効果(毎年1月は株価が上昇するというアノマリー)を指摘した
Bob Haugen 氏が1996年に主張していたそうです。ただし、彼はこれを市場の非効率性が原因と考え、低ボラティリティ投資を投資戦略として捉えていなかったとのこと。

ボラティリティに注目することが投資戦略として有効であることは、1990年に Bruce Lehman 氏、1977年に Ed Miller 氏が取り上げています。

その後、低ボラティリティ銘柄によるポートフォリオが研究されたのが2006年ごろで、このころには低ボラティリティ投資を掲げたファンドが登場していました。

なお、当ブログでは低ボラティリティ投資について2010年1月に取り上げていますが、当時の orz は評価してませんでした。

関連記事:

時価総額インデックスを越えて
MSCI World Index のバリエーション
MSCI Global Minimum Volatility Index でリスクを軽減する方法

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ソース: How To Use Alternative Investment Strategies (Seeking Alpha)

3倍レバ掛け ETF を主に運用している Direxion 社の中の人のインタビュー記事。

オルタナティブ資産とは

株式と債券のロングのみと現金 以外

株式と債券に必ずしも相関せず、リターンがそれらから独立している

株式の下落局面でも上がり、高金利下でも上がる(債券とは異なる)もの

オルタナティブ資産と従来の資産の相関性が上がっているのでは?

今年後半はそうかもしれないが、長期的にはそうではない

ポートフォリオに占めるオルタナティブ投資の適切な割合は?

10〜30%。10%未満では、オルタナティブ投資の影響が出ない


今は、オルタナティブ資産の相関性が上がってオルタナティブでなくなる過渡期かもしれませんね。

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最近は、失業とか病気で投資に対する関心はどうしても薄れてしまうのですが、今、疑問に思っているのは

上がりやすく下がりにくい銘柄(ファンド)を示す指標はないのか?

ということです。株式の価格は対数正規分布になるということで、この種の指標がスルーされている気がします。

たまーに下方偏差(リスク)について見かけることがあるのですが、上方偏差(リスク)と下方偏差(リスク)を
対比させて算出される指標があったら、役立つのではないでしょうか。

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ソース: The Dogs Of The Dow Crush It In 2011; The 2012 List (Seeking Alpha)

2011年のダウの犬戦略はうまくいったようで、12%のリターンで終わりそうです。

ソース記事によると、2012年のダウの犬銘柄と現在の配当利回りは次の通り。

AT&T (T) 5.86%
Verizon Communications (VZ) 5.00%
Merk (MRK) 4.45%
Pfizer (PFE) 4.04%
General Electric (GE) 3.77%
El du pon de Nemours (DD) 3.55%
Johnson & Johnson (JNJ) 3.45%
Intel (INTC) 3.42%
Procter & Gamble (PG) 3.14%
Kraft Foods (KFT) 3.08%

2011年のダウの犬銘柄と比べると、Chevron (CVX) と McDonald's (MCD) をGE と PG に入れ替えることになります。

特に今年の MCD は30%程度上昇しているので、ここであっさいり入れ替えできるかどうか、試される気がします。

【追記】
ELEMENTS Dogs of the Dow Linked to the Dow Jones High Yield Select 10 Total Return Index ETN (DOD) が
あるのを忘れてました。コストは0.75%。ダウの犬は英語だと「Dogs of the Dow」になるので、韻を踏んでネイティブには
覚えやすいというか馴染みやすいようです。日本語訳もなんとかならなかったのか。
(昔、ちゃんと韻を踏んで訳せと業務命令されてできなくて困った経験あり)

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ネタ元: 【恐怖指数が安全資産になる日】 (12月25日の日経電子版コラム)

限られていく逃避先の選択肢。そんな中、バンクオブアメリカ・メリルリンチは今の安全な逃避先の1つとして、
ボラティリティー指数を上げている。その代表格はVIX指数。

VIX そのものには投資できないし、関連する ETF も主にコンタンゴが理由で長期保有できない。ダメです。

株式も債権も金も通貨も下落したときに逃げ込める、ほったらかし保有が可能な金融商品を開発できなければ、
金融ビジネスは行き詰まると思うのですが。

ネタ元の記事の最後にありますが、5年前のアメリカでは、不動産が安全資産のひとつだったんですよね。

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ソース: 【日本の富裕層向けサービス、HSBCから買収 クレディ・スイス 】 (12月22日の日本経済新聞)

見出しを見て、HSBC が日本から撤退するのかと思いましたが、

買収するのはHSBCが金融資産2億円以上の顧客向けに展開する事業。金融資産1000万円以上と、
より顧客の裾野を広げてサービスを提供する「HSBCプレミア」は対象に含まない。

プレミアは富裕層ではない、というオチでした。

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ソース: Vanguard Launches Tax-Efficient S&P 500 Tracker (IndexUniverse.eu)

S&P 500 に連動する Vanguard US Equity Index Common Contractual Fund がローンチされました。

アイルランドで組成すると配当税率が30%になるところをイギリスで組成して税率を15%に抑えたようですが、
この記事を書いている時点で、Vanguard UK のサイトにはこのファンドは載っていませんでした。

配当税以外のコストの問題もあるでしょうから、イギリスで組成するのが常にベストではないかもしれません。

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