2018/01

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

<< >>


今回は、キヤノングローバル戦略研究所研究員・大西立顕氏の記事です。

内容は、企業間の「販売先から仕入先」のリンクを分析したものです。

人間関係のネットワークでは、6人の知人を介すだけで世界中の人々とつながるという(中略)
企業ネットワークにもこのスモールワールド性があり、約6社の企業を介せばすべての企業と
つながることがわかった。

をを。

では個々の企業が何社の企業と取引関係にあるかというと「リンク数」の分布はどんな形状を
しているのか。(中略)リンク数を増やすにつれ徐々に減少する形のベキ分布になる。

ベキ分布キタ━(゚∀゚)━!

ほとんどの企業が数社の企業としか取引していない一方、何千社もの企業と取引しているハブの
役割を果たす企業がごく少数存在することを意味する。

そして、なんでベキ分布になっているのかという説明もあります。

リンク総数が少ないの要素間の距離が短くなるような最も無駄のない効率的な構造がスケールフリー
構造なのだ。そしてこの構造は、新たにリンクを結ぶ際、多くのリンクを持つ要素に優先的にリンクを
結ぶ仕組みが働けば、人工的に設計しなくても自然に生成されることがわかっている。

ここで出てくる「スケールフリー」は、ベキ分布の特徴でもあります。

次に、ハブとなっている企業が壊れた場合について。

災害や不慮の事故などを想定した、無作為に企業を取り除いていく場合は、除去される大多数の企業は
リンクス数が少ないため影響が少なく、大部分が除去されても残りの企業が互いにしぶとくつながり続け、
流れが滞る企業はほとんど出なかった。一方、ハブとなっている大企業を重点的に取り除いた場合は、
全体の2割の企業を除去したところで、突然、各の部分が消失。全企業の流れが滞った。
つまり、機能不全になっている企業の数が臨界値以下なら経済全体にはほとんど影響がないが、
機能不全の企業が臨界値をわずかで超えると、経済全体のお金やモノの流れが一気に滞るのだ。

リーマンショックが思い出されます。

さらに、企業のネットワークから見た重要性は、グーグルの「ページランク」の手法を使うとうまく
説明できるというのも興味深いです。

関連記事: 11月4日の日本経済新聞に経済物理学の記事

JUGEMテーマ:資産運用