2018/04

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ソース: MSCI Global Minimum Volatility Indices (MSCI Barra)

MSCI Minimum Volatility Index は、その名前の通り、ボラティリティを極力抑えたインデックスです。
この記事では、ボラティリティを抑えた結果、どのようなインデックスになったのか書こうと思います。

まず、このインデックスの作成方法ですが、元になるインデックスに対して、Global equity covariance matrix
from Barra Global Equity Model というのを用意します。このマトリクスの中身はわかりませんが、名前から、
インデックスの構成銘柄間の相関関係のマトリクスだろうと思います。

このマトリクスを使って、所定の条件(元のインデックスと比較してセクターの割合の変動は5%までにする、など)
内でボラティリティが最小になるように計算します。おそらく Excel のソルバーの複雑になったやつでしょう。

可能かどうかはわかりませんが、ボラティリティを小さくする際に、できるだけリターンが下がらないように
すべきだと思うのですが、そうした配慮はないようです。

ソース: Minimum Volatility Strategies at Times of High Volatility (pdf)

リンクした pdf は、Minimum Volatility Index が、元の MSCI World Index と比べてどうのように違っているかを
紹介したものです。2008年9月のものですが、それより新しい資料は見つけられませんでした。

サイズ
やや小型株寄り(pdf 内では「中型株」と書かれています)

スタイル
以前はバリュー株の比重が大きかったが、2003年以降、バリュー株の比率が下がり、2006年以降はむしろ
グロース株寄りになっています。これはバリュー株のボラティリティが大きくなってきたための措置。
pdf には書いてありませんが、おそらく金融セクターのせいだと思います。

オーバーウエイトするセクター
一般消費財
生活必需品
ヘルスケア
電気通信
公益事業

アンダーウエイトするセクター
エネルギー
素材
金融
IT

S&P Global Sector Index の資料とだいたい合致しますね。

地域
アジアをオーバーウエイトし、ヨーロッパをアンダーウエイトする

過去記事での検証では、リターンが元のインデックスより改善するものの、小型株やバリュー株インデックスを
下回ったため、あまり魅力的なインデックスに思えません。可能であれば、リターンをできるだけ下げないための
ロジックを取り入れる必要があると思います。

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