2020/09

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巡回先の記事に「負債対応投資(LDI)に対応するために、ETF の選択が難しくなっている」みたいなコメントがあり、
負債対応投資って何? ということで、ググってみました。

負債対応投資(LDI) (PIMCO ジャパン)
(年金運用):債務に基づいた投資(Liability Driven Investment)(1) (ニッセイ基礎研究所)
欧州で広がる年金負債対応投資(LDI) (三菱UFJ信託銀行)

この中では、PIMCO の説明がまとまっているように思えました。

多くの機関投資家には、将来支払わなければならない債務があります。
(中略)
金融機関が債務に対応する方法として、負債のキャッシュフローと一致するキャッシュフローを創出する資産
(通常は債券)のポートフォリオを構築するという方法があります。
(中略)
しかしこのキャッシュフロー・マッチングは、ほとんどの金融機関で利用されていませんでした。このアプローチを
取ると、通常は、超過リターンを獲得できる可能性がなくなってしまうからです。この方法に代えて、金融機関の
多くは、自社の資産にリターン目標を設定し、株式、債券その他の資産クラスを混合したポートフォリオを構築する
ことでそのリターン目標を達成するか、それを超えることを目指しています。
(中略)
本来、金融機関の負債とは何の関係もない市場ベンチマークや類似のポートフォリオをアウトパフォームすることは
資産の目的ではありません。LDIは、資産配分の焦点を、負債に対応するという、資産の真の目的へ戻すことを可能に
します。したがって、LDIアプローチの特徴は、負債と直接関係のないベンチマークに対してではなく、その金融機関の
負債に対してポートフォリオのパフォーマンスが評価されることです。
(中略)
金融機関をLDIに向かわせている要因はいくつかあります。それらの中で最も大きな理由はおそらく、従来型の
資産対応戦略を採用していたために、多くの年金制度や他の金融機関が負債に対して赤字になったという事実だと
考えられます。


個人投資家の場合もリターンとリスクを想定して投資したりしますが、こうした資産対応投資ではダメだった
ということです。ニッセイ基礎研究所の PDF に載っていますが、2002年にデンマークでは

株価が30%下落、金利が1.0%低下、不動産価格が12%下落が同時に起きても、積み立てに余剰がある

ことが求められたそうです。個人投資でも、この程度の想定はしておくべきだと思います。

しかし、ここで引用したのは、結構以前のものばかりですが、その後、日本で負債対応投資が広まったという
印象はありません。それでよかったのでしょうか。

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